『図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』ブックレビュー

『図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』ブックレビュー

2020年1月時点でAmazon金融・銀行カテゴリー ベストセラー1位となっている以下の書評をします。
『図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』
山崎元/大橋弘祐 文響社 2017年12月1日 

【どんな本?】
全体の構成としては、各設問について見開き右ページに山崎元さん(お金のプロ)と大橋さん(お金のド素人)両名による会話形式のテキストがあり、左ページに図で分かりやすくビジュアル化された解説が入る仕組みになっており、特にこれから投資のことを勉強したいという人におすすめできる入門書と言えそうです。
反面、すでに一定のリテラシーがある人には物足りないかも知れませんが、知識の整理・復習としては役立つのではないでしょうか。

お金のプロとして登場する山崎元さんは、最近YouTuberとしても活躍する芸人・オリエンタルラジオの中田敦彦さんがYouTube内で同氏の別著を紹介したこともあって、話題となっていた方のようです。一方、お金のド素人として登場する大橋さんは、表紙にもあるように定期預金しか知らないという設定になっています。 

お金がほしい

14P
「日本が多額の借金をしているのは事実だけど、(破綻しそうになった)ギリシャとはだいぶ状況が違う」
「日本国債の買い手ってほとんどが日本国民だから、もし日本が国債の借金を返せなくなったら、お金をたくさん刷って、国民に返せばいい」

・メディアでよく言われる日本の借金問題について解説されています。『金融破綻』などの言葉に踊らされて、動揺する必要はないようです。

16P
「お金を正しく運用したかったら、銀行には近づかないほうがいい」

・本著では一貫して銀行には厳しめの評価です。

20P
「72を『利率』で割ると『2倍になるまでにかかるおおよその年数』が出る」

・72の法則について。複利でお金を運用した場合、何年後に2倍になるのかが計算できます。ちなみに、かのアインシュタインが『人類最大の発明は複利だ』と言っていたとか。

28P
「360万円を貯めておけば、年金でできる最低限の生活に、ひと月あたりプラス1万円の生活」

・このあたりは、さすがに楽観的すぎるのではないかと思います。

64P
「お金の運用なんて紐解けば結局シンプルなの。でも、銀行とか保険会社とか儲けたい人たちが商品を複雑にして、あれこれ宣伝して売っている」

・資産運用を行っていく中で迷うことがあったら思い出すべき真理かもしれません。

84P
「政府は近い将来、公的年金だけでは老後の資金が足りなくなることがわかっている」
「もう資産運用からは逃げられないと思ったほうがいい」

・28Pあたりの楽観的な解説と矛盾しているような気もしますが、比較的日本の未来をポジティブに捉えている本著の視点から見ても資産運用は必須なようです。

本著では初心者が始める資産運用として投資信託が勧められています。ファンド名や銘柄、さらにはいくら投資すればよいか(72P)まで具体があげられており、実践的な内容になっています。とりあえずリターンよりもリスクを抑えることに重点を置いて資産運用をはじめてみたいという人にはうってつけの内容なのではないでしょうか。また、税金や医療保険の要否についての記載まであるので、「お金」についての知識を広範囲に得られます。 

その他、本著でも触れられる個人向け国債やインデックス投資、NISA口座、ETFについては以下の記事を参考にどうぞ。
『個人向け国債には元本割れがない! 気になる仕組みについて解説』
『インデックス投資とは? メリット・デメリットや始め方について解説』
『NISA口座切り替えはお得? 一般NISAとつみたてNISAの違い』
『ETF(上場投資信託)とは? 株式・投資信託との違いと仕組みについて解説』

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