『労働2.0 やりたいことして、食べていく』ブックレビュー

『労働2.0 やりたいことして、食べていく』ブックレビュー

『労働2.0』――Web2.0を想起させるこちらのタイトルの著者は、ご存知の方も多いでしょう。
リズムネタで一世を風靡した吉本興業の芸人であり、一発屋にとどまらず現在もYouTuberなど様々な分野で活躍されているオリエンタルラジオの中田敦彦氏です。

タイトルに偽りなく『労働』に対して新しい視点を提供してくれるのか、書評をします。
『労働2.0 やりたいことして、食べていく』
著者:中田敦彦 出版社:PHP研究所 単行本:224ページ

【どんな本?】
あなたは中田敦彦氏に対し、どんなイメージをお持ちでしょうか。
今回の著書にコメントを寄せているのは同じ芸人のキングコング・西野亮廣氏と、実業家のホリエモンこと堀江貴文氏です。
私の勝手なイメージとしては、こちらのお三方は失礼ながら、世間からの好き嫌いがはっきりと分かれているという共通点がある印象です。

さらに続けると、嫌い側の人々の意見としては「妙に自信にあふれていて、なにやら鼻につく」というようなニュアンスの言葉が頭に浮かんでいるのではないでしょうか。正直なところ、これまで私もその意見に対して理解できる点がありました。
しかし、読後の感想として今回の著書については、そんなイメージを持っている人にこそ是非、読んでみていただきたい1冊です。

中田敦彦 1982年生まれ。慶應義塾大学在学中に藤森慎吾とオリエンタルラジオを結成し、2004年にNSC(吉本総合芸能学院)へ。リズムネタ「武勇伝」で『エンタの神様』(日本テレビ系)などでブレイク。音楽ユニットRADIO FISHによる楽曲『PERFECT HUMAN』を大ヒットに導き、NHK紅白歌合戦にも出場。2018年には、自身のオンラインサロン「NKT Online Salon」を開設。アパレルブランド「幸福洗脳」を立ち上げ、経営者としての手腕も注目されている。(「BOOK著者紹介情報」より抜粋)

オフィスのイラスト

5~6P
一つの職種、一つの会社、一つの場所にとらわれないこと。一つの場に「雇われる」だけでなく、「雇う」視点も取り入れ、随時変化と進化をしながら「やりたいこと」を実現させて、食べていくこと。

・冒頭、中田氏は、自ら「雇われ側」に身を置いて不平不満を言う行動に疑問を投げかけ、「雇う」視点も取り入れた、自由で柔軟性に富んだ自分だけの新しい働き方を創出することを提案。そして、「やりたいこと」を実現させて食べていく、新時代の働き方を『労働2.0』として定義しています。

教育

51P
「雇用する側の感覚」がなさすぎる! 日本人は「いい大学を出ていい会社に入ろう」とは言われても、「事業を立ち上げて人にお金を払おう」とは教わりません。

・日本の「経営者側」の視点に立った教育の不足についてです。優秀な経営者のイメージを問われると、学歴にとらわれない型破りな人物を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。日本の教育が「経営者」に直結していない証明とも言えそうです。

63P
「損する職人」になっていないか?~「いいものさえ作っていればいい」という思い込みです。

・「損する職人」のキーワードを目にして、一流の技術を持っているが資金繰りに失敗し、町工場が倒産の危機に……というような既視感のあるドラマのワンシーンが思い浮かびました。ドラマであれば主人公が助けてくれる場面ですが、現実問題では、勉強不足という面から見ると単にお人好しでは済ませられない部分があるかもしれません。

歯車

106P
「そこそこ」の個性が組み合わさると、「逸材」に化ける

・このような話や、近年見聞きする「1万時間の法則」を信じるならば、積み重ねをすることで自分も特別な存在になれるという希望が持てます。

才能

135P
“Just Do It.”「とにかくやってみろ」ということです。ナイキの社訓となっているこの言葉、私の信条でもあります。

・信条通り動くことができている中田氏の行動力に、一目置かずにはいられません。

176P
アイデアはすごくない~皆が「リーチ」まで来ているのです。あとは誰が一番先に実行するかですが、それはタッチの差でしかありません。

・今の時代、インターネットを覗けば情報があふれており、それらを元にアイデアを思いつく人も増えているではないでしょうか。逆に言うと、誰も思いついたことのない画期的なアイデアを生み出すのは難しい時代とも言えます。行動あるのみです。

行動しよう

日本はこれまで、経営者側の教育をほとんどしてこなかったという点は確かだと思います。また、合わせて「お金」についての教育もほとんどされてこなかったのではないでしょうか。

そして、いまだ一部にはお金を稼ぐことが卑しいことかのような空気すら残っているように感じます。中田氏がこの著書で提案しているのは少なくとも「楽して」稼ぐと言うことではなく、「楽しく」稼ぐことだと言えます。それは見方によっては、とても誠実に映りました。

この著書に触れることで、実際に行動を起こす人は何人いるでしょう。少しでも動いてみようと思ったあなたは、まずはその第一歩として、副業からはじめてみるのもいいかもしれません。

『副業でおトクに暮らすには?』
『副業に投資をおすすめする5つの理由とは? 投資の注意点も紹介!』
『「不労所得」とは? 不労所得をつくるポイントと不労所得の種類を解説』

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