ポートフォリオの作り方とは? モデルケースを紹介!

ポートフォリオという言葉を聞いたことがあっても、どのようなものかご存知ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。投資におけるポートフォリオは、リスクを分散して投資を行うために重要なものです。今回は、資産を守るために必要な、投資におけるポートフォリオの基礎知識やメリット、ポートフォリオの作り方、参考にしたいモデルケースを紹介します。

そもそもポートフォリオとは、リスクの高い金融商品とリスクの低い金融商品の「最適保有率」を考え、それらの金融商品を組み合わせたものです。

株や債券、不動産などいろいろな投資の対象となる商品がありますが、投資をする際はこれらの商品を組み合わせて運用し、収益を得ます。金融商品のなかにはリスクの低いもの、高いものなど、さまざまなものがあります。

例えば、資産が1,000万円ある場合の投資方法について考えてみましょう。仮に、1,000万円全額をハイリスク・ハイリターンな金融商品に投資した場合、運が良ければ大きな収益を得られますが、大きく資産が目減りする可能性もあります。

そのようなことが起きないよう、リスクの高い金融商品とリスクの低い金融商を組み合わせて、ポートフォリオを作成する必要があるのです。ただ、ポートフォリオは人によって異なるもの。投資スタイルがあくまでハイリスク・ハイリターンであれば、一つの金融商品のみのポートフォリオになります。

しかし、投資の世界におけるポートフォリオは、リスクを分散させるために複数の金融商品を組み合わせて作ることが一般的です。

ポートフォリオを作る一番のメリットは、投資のリスクを把握できるという点です。前述のように、リスクの低い金融商品やリスクの高い金融商品を組み合わせることで、投資のリスクを調整することができるのです。

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ここからは、ポートフォリオのメリットを踏まえ、実際にポートフォリオをどのように作ればよいかを解説します。ポートフォリオを作るときには、以下の点を重視しましょう。

投資スタイルを考える

まずは、自分自身の投資スタイルを考えることです。投資スタイルを考えるためには、次の点を検討しましょう。

Ø  どのくらいの収益が欲しいか?

Ø  いつまでに欲しいか?

Ø  資産の目減りはどのくらい許容できるか?

まずは、自分自身が投資でどのくらい収益を得たいかを考えます。例えば、月12万円程度の収益が欲しい人もいれば、年間で数百万円程度の収益を得たい人もいるでしょう。この2パターンの場合、組み込む金融商品のリスクは大きく異なってきます。

また収益を得たい時期は、来月なのか半年後なのか、数年後なのか、具体的に考えましょう。そうすることで、投資対象となる金融商品は絞られてくるため、どのくらい資産が目減りするリスクがあるか予想することができます。最後に、その資産の目減り分を許容できるかどうかを確認します。

長期投資を前提とする

ポートフォリオを組む場合には、長期投資を前提に考えることが基本です。長期投資は、数年(または数十年)という期間にわたる投資のことを指します。

もちろん、投資スタイルを考える際に、短期間で大きな収益を得たいと思う方もいらっしゃるでしょう。
ただ、短期で大きな収益を上げたいとなると、どうしてもリスクが高い金融商品を選んでしまいがちです。そうなると、「リスクが高い商品と低い商品の最適保有率を考える」というポートフォリオの本質が崩れてしまうため、基本的には長期投資で考えるのがベターです。

金融商品を組み替える

投資を始める際に作ったポートフォリオにこだわる必要はありません。資産が増えてきたらリスクの高い商品の割合を増やしたり、堅実に行きたい場合はリスクの低い商品で固めたりするといったように、ポートフォリオを組み替えることで、さらなる収益を見込んだり、随時リスクを調整したりことができます。もし、投資を始める際にポートフォリオを作っていなければ、金融商品全体のリスクがわかりにくいので、目的に応じて金融商品を組み替えることは難しくなるでしょう。

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投資のスタイルや期間が決まったら、実際にポートフォリオを作ってみましょう。ここでは、ポートフォリオのモデルケースを2つ紹介します。リスクを抑えたケースとリスクを取るケースがありますので、ポートフォリオを作る際の参考にしてみてください。

モデルケース1(リスクを抑えたケース)

まずは、リスクを抑えたケースです。

Ø  日本国債 65

Ø  投資信託 25

Ø  外国債券 10

日本国債は、国が発行する債券です。定期的に利子を受け取ることができます。また、元本割れするリスクが小さいため、リスクを抑えて投資を行いたい人におすすめです。

投資信託は、株や債券などを組み合わせてプロが運用を行う金融商品です。日本国債や株式など、さまざまな金融商品を組み合わせて運用することができるため、リスクを分散することができます。

外国債券は、外国の企業や団体が発行する債券です。国や政府が発行する「ソブリン債」、世界銀行のような国際機関が発行する「国際機関債」などがあります。また、日本国内で外国企業が発行した債券も含まれます。為替変動リスク(外国為替レートの変動により円に換算した際に生じる損失)や信用リスク(債券の発行元が利払いの遅延や破綻すること)などに注意する必要があります。

このケースでは、元本割れするリスクが小さい日本国債や、リスク分散ができる投資信託を組み合わせることで、リスクを抑えたポートフォリオになっています。

モデルケース2(リスクを取るケース)

次に、リスクを取るケースです。

Ø  日本国債 10

Ø  区分マンション投資 35

Ø  FX投資  55

区分マンション投資は、マンションの一室を購入し、その部屋を貸し出して収益(家賃収入)を得る投資手法です。ローンを利用すれば、少ない資金で始めることができます。空室になると収益が得られなくなるため、元本割れするリスクが小さい日本国債と比べるとリスクがあります。良い物件を選ぶことができれば、継続的に収益を得られる可能性が高まるでしょう。

FXは、日本円と米ドルのように、2つの通貨を売買し「為替差益」を狙う金融商品です。レバレッジを利用することで、少ない元手で多額の取引をすることができます。短期間で多額の収益を狙うことができますが、反対に多額の損失が発生するリスクがあります。

このケースでは、多額の損失が発生するリスクのあるFXや、空室が発生する場合がある区分マンション投資を組み合わせているという点で、リスクを取ったポートフォリオになっています。

投資を始める際には、ポートフォリオを作ることは欠かせません。ポートフォリオを作ることで自分の投資スタイルも明確になりますし、リスクを把握することもできます。自分の目的に合ったポートフォリオを作成し、投資を始めてみましょう。

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