先が見通せない今こそ安定性の高いインカムゲインを手に入れよう!

インカムゲインやキャピタルゲインという言葉を耳にすることがあります。どちらも投資で使われる言葉ですが、詳しい内容をご存知ないという人もいらっしゃるでしょう。今回は、インカムゲインについてメリットやデメリットを紹介するとともに、似た言葉であるキャピタルゲインについても両者の違いを含めて解説します。

インカムゲインとは

一般的にインカムゲイン(income gain)とは、金融資産を保有するだけで、継続的に受け取ることのできる所得のことをいいます。主に貯金の利子、株式の配当金、不動産の家賃収入などが該当します。

インカムゲインの種類

次にインカムゲインの種類について見ていきましょう。インカムゲインにはさまざまな種類がありますので、自分にあったものを選ぶことが重要です。

株式投資の配当金

企業の業績が好調だった場合に、株主に還元される金額です。1年間に1回、もしくは2回配当金が入るため、配当金をため続けてさらに別の株式を購入したり、ほかのインカムゲインの金融商品に投資したりすることができる場合もあります。

投資信託の運用益

投資信託とは、専門の機関が投資家から集めたお金で株式や債券に投資を行い、その成績に応じて分配金を得る投資方法のことです。自分でどの銘柄にするのか検討して購入したり、売り時を検討しながら売却したりする必要がなく、そうした運用をプロに任せることで継続的に運用益が得られるのが特徴です。

不動産投資の家賃収入

アパートや分譲マンションなどを購入し、人に貸すことで家賃収入を得る方法です。1棟投資や区分投資といったものがあります。インフレ(現金の価値が下がり物価が上がること)のリスクに備えることもでき、上手に運用すれば安定した収入が得られます。

個人向け国債の利子

国債とは、国が財政上の理由から資金を調達するために発行する債券です。

3年固定金利型、5年固定金利型、10年変動金利型があり、額面1万円から1万円単位で購入ができます。3年固定金利型は毎月、5年固定金利型と10年変動金利型は年4回発行され、1年間に2回利子の支払いが行われます。

国債は、国がその信用力の高さを活かして元本と利子を保証しているので、国が破たんしない限り、もっとも安全な商品のひとつといえるでしょう。

定期預金の利息

銀行へ普通預金として預けるより、定期預金として預けたほうがまだ多くのは利息がつきます。しかし定期預金といえど今の銀行の金利は極めて低く、インカムゲインを狙ううえでは適当とはいいにくい状況にあります。

また銀行に預けているのが一番安全と感じられるかもしれませんが、そうとは言い切れません。インフレのリスクに備えることができませんし、考え方によっては定期預金に預けることで、本来もっと運用益の出るインカムゲインを得る機会を失っているもいえます。

インカムゲインとキャピタルゲインの違い

インカムゲインと似た言葉にキャピタルゲインがあります。これは保有する資産の価値が向上し売却することで得られる一時的な利益のことを指します。

インカムゲインとキャピタルゲインの違いは、保有している資産を運用しつづけて利益を得るか、売却して利益を得るかの違いです。

例えばA社の株式を100株保有した場合、次の二つの選択肢があります。

  • インカムゲイン(ここでは株の配当金)を得るために、保有し続ける
  • キャピタルゲイン(ここでは株の売却益)を得るために、買った時よりも高い金額で株式を売却する

同じ投資商品でも、インカムゲイン目的なのかキャピタルゲイン目的なのかで、利益の額や利益を得られるタイミングも大きく変わってきます。このようなことを考慮し、投資する商品を選ぶことが重要です。

インカムゲインのメリットとデメリット

インカムゲインにはいろいろな種類があることがわかりましたが、インカムゲインの一般的なメリットとデメリットを確認しておきましょう。

メリット

インカムゲインのメリットは、やはり安定した収入を得られることです。株式投資と不動産投資を例として見てみましょう。

株式投資の場合

前述の通り、配当金を継続的に得られることが魅力です。

キャピタルゲイン目的で株式を保有している場合、株価の変動により、損益が算出されます。一方、インカムゲイン目的の場合は、企業からの配当金が利益となるので、株価の変動に一喜一憂することはありません。

先を見通すことが難しい世界情勢において、株価は今後も乱高下する可能性があります。インカムゲインを目的として株式を長期保有することで、株価の変動リスクを最大限抑えることができる場合があります。いくら株価が乱高下しても、その間に配当金が入ってきますし、また思った以上に株価が下がっても、長期保有を行っていれば株価が回復するといったことがあるからです。

もちろん何十年間と株価が上がらない「塩漬け株」になってしまう可能性もありますので、注意が必要ですが、倒産の心配が小さい大手企業の株式などを保有することにより、リスクを下げることができる場合があります。

不動産投資の場合

空室のリスクなどもありますが、家賃収入を継続的に得られることは魅力的といえます。

また、サブリース会社や管理会社に運営を委託すれば、仕事をしながらでも、無理なく不動産投資による収益を得られるでしょう。このように、投資にかける時間を減らすための選択肢があることも不動産投資の利点です。

ただし、相場よりも高すぎる金額で不動産を購入してしまい、ローンの返済と家賃収入のバランスが悪くならないように、気をつける必要があります。

デメリット

インカムゲインでは、資産を長期保有して継続な収入を得ることが目的ですので、ローリスク、ローリターンになる場合が多くなります。よって、キャピタルゲインのように短期間に多くの収益を得ることは難しいでしょう。

インカムゲインに合っている人はこんな人

では、インカムゲインに向いている人はどのような人なのでしょうか。株式投資を例にいくつかパターンを例示しますので、自分に合っているかどうか確認してみましょう。

安定した収入を望む人

不安定なキャピタルゲインよりも安定した収入を望む人は、インカムゲインを選択する方が適しています。株価の変動が気になってしまうような人は、ほかのことに手がつかなくなる可能性もあります。そのような人は長期保有を目的にし、たまに株価をチェックする程度にとどめておき、定期的な配当金を得られるインカムゲインをメインにするとよいでしょう。

老後の生活が不安な人

老後の生活に不安を感じている人は、インカムゲインを少しでも得ることができるように今から準備するとよいでしょう。老後に経済的な不安がない人はキャピタルゲインで一攫千金を狙って、投資の醍醐味を味わうのもよいかもしれませんが、老後を年金だけで生活するのが不安な人は、インカムゲインで年金の不足分を補えるようにすると安心です。

頻繁に相場の確認や取引ができない人

サラリーマンや公務員は、基本的に株式の動く日中に仕事をしているため、株式の売買をする時間が限られてきます。仕事終わりや休日に相場を確認することもできますが、なかなか頻繁に相場を確認する時間を持てない可能性が高いといえます。このような人は、インカムゲインを狙うのに向いています。

大きなリスクを取りたくない人

大きなリスクをとって一攫千金を狙うよりも、リスクを抑えてコツコツと資金をためたいという方もいらっしゃるでしょう。このような人は、インカムゲインが向いています。

まとめ

資産を上手く運用して増やしていくには、どのような投資方法があるのか、またその仕組みやリスクはどうなっているのかを知っておく必要があります。今回解説したインカムゲインの特徴を理解し、自分の保有資産を把握したうえで、収入を安定させる方法を考えましょう。

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