トランクルーム投資のメリット・デメリットとは? コンテナ投資との違いも解説

不動産投資と一言でいっても、さまざまな種類があります。トランクルーム投資も不動産投資のひとつです。今回は、トランクルーム投資の概要やメリット・デメリット、一見同じように見えるコンテナ投資との違いについて解説します。

トランクルーム投資とは、屋内や屋外に設置するトランクルームの貸し出しをすることで収益を得る投資方法です。貸主は、あらかじめ月額や日額で利用料金を設定し、契約時の初期費用や解約時の手続き方法などを決めておきます。そしてトランクルームを利用したい個人や法人に営業し、賃貸住宅のように賃貸借契約を結んでトランクルームを貸し出します。

トランクルームにはいくつか種類があります。代表的なものを見てみましょう。

屋内型

ビルや倉庫を利用するタイプのトランクルームです。

  • ビルインタイプ:ビルなどの建物の中の1フロアや複数フロアだけ利用するタイプです。所有しているのが1フロアだけだった場合、その1フロアをトランクルームとして貸し出すことができます。複数フロアを所有しているなら、いくつかのフロアをトランクルームとして貸し出し、ほかのフロアを住居やオフィスなど別の用途で利用することもできます。
  • 1棟丸ごとタイプ:所有するビルなどの建物1棟丸ごと利用するタイプです。ビル全体の間取りや空調設備などをすべてトランクルーム専門の造りにすることができます。
  • コンテナタイプ:倉庫会社の倉庫にコンテナを並べて利用するタイプです。屋内で多くの荷物を保管することができます。

屋外型

屋外にコンテナを置いてトランクルームとして貸し出すタイプです。都市部よりも郊外に多く、スキー板やサーフボードなど大きな荷物も入れることができます。

トランクルームの運営業務

トランクルームを運営するためには、以下のような業務を行う必要があります。

トランクルームの設置

まず自分が所有する土地やビル内にトランクルームを設置します。ビルの一部フロアのみを利用する屋内型の場合は、フロア内を仕切るパーテーション、屋外型の場合は設置するコンテナを購入し、配置していきます。ビル1棟ごとを更地からトランクルームにする場合は、建物自体の建築や、設置するトランクルーム、エレベーター、空調設備などトランクルーム特有の設備まで行う必要があります。

トランクルームの契約内容・料金の決定

トランクルームを貸し出すため、借主との契約内容や料金設定などを決定します。契約内容には、借主にトランクルーム内を汚損・破損されたときに徴収する費用や、解約に関する期間や違約金の設定などを盛り込むことが大切です。事業の収支に関わる重要な部分なので、トランクルーム専門業者に相談してもよいでしょう。

集客

トランクルームがオープンすることを宣伝し、集客します。現地にポスターやのぼりを立てたり、Web上の媒体に募集内容を掲載したりと、さまざまな集客方法があります。広告費は、フランチャイズの場合は運営元が負担する場合もありますが、自分で運営する場合は自己負担となります。

借主と契約、貸し出し

トランクルームを借りたい人が見つかったら、契約をしてトランクルームの鍵を渡し、貸し出しを開始します。契約者には身分証明書を提示してもらい、本人確認もきちんとするようにしましょう。

トランクルームの運営・管理

トランクルームを定期的に清掃したり、利用者への問い合わせ対応を行なったりします。利用料金の徴収ができなかった場合には、督促業務を行なう必要もあります。

トランクルームを運営するにはさまざまなことをする必要がありますが、トランクルームの運営方法は大きく分けて二つのパターンがあります。

トランクルーム運営をすべて委託

一つは、トランクルームの設置や経営、実際の運営まですべてトランクルーム業者に委託する方法です。トランクルーム経営のノウハウがなくて不安な場合や、トランクルームの管理をする手間を省きたい場合は、すべてを専門業者に委託すると安心でしょう。ただし委託費用がかかるため、自分が受け取れる利益は少なくなります。

トランクルーム運営をすべて自分で行うか、一部だけを委託

もう一つは、トランクルームの設置や経営をすべて自分で行うか、契約者との金銭授受など一部の業務のみトランクルーム業者に委託する方法です。トランクルーム経営をなるべく自分で行いたい場合や、業者への委託費用を削減したい場合に有効でしょう。ただし、トランクルームの経営に関するノウハウを自分で勉強したり、集客するための企画を自分で考えたりする必要があります。

トランクルーム投資には、賃貸マンションやアパートなどの不動産投資とは異なる特徴があります。メリット・デメリットについて見てみましょう。

トランクルーム投資のメリット

トランクルーム投資のメリットには、以下のようなものがあります。

初期費用を抑えて投資をスタートできる

トランクルームは場所だけを貸し出すため、マンション・アパートのようにガス・水道のインフラ設備は不要です。また、トランクルームはパーテーションで仕切ったりコンテナを置いたりするだけで設置可能なので、比較的手軽に整備できます。このように、初期費用を抑えて投資を始められることがトランクルーム投資の魅力のひとつです。

ランニングコストが抑えられる

トランクルームは生活空間ではないため、汚損・破損されるリスクは低いと言えます。そのため、修繕や原状回復にかかる費用を軽減することができます。

また、トランクルーム運用中のコストも電気代、清掃代、人件費などに限られますので、ランニングコストを抑えることができる点もメリットです。

人的トラブルが少ない

トランクルームは、借主が荷物の出し入れをするとき以外は基本的に無人です。そのため、騒音トラブルや建物の破損といった、人的トラブルが起こりにくいことも大きなメリットです。

トランクルーム投資のデメリット

一方で、トランクルーム投資には以下のようなデメリットがあります。

集客が難しい

トランクルーム投資は最近人気が出ている投資方法のひとつです。そのため新規参入者が多く、トランクルームが供給過多の地域もあります。また、トランクルームは簡素な造りになっているため、設備の面で差別化しづらく、設備投資や広告費用を多く利用できる大手企業に新規客が集中する場合があります。

防犯機能や空調設備などのコストが必要になる

トランクルームは無人になることが多いため、防犯設備にコストを割く必要があります。また、中の荷物を劣化させないために、常に温度や湿度を管理しておくことも欠かせません。

トランクルーム投資とコンテナ投資の違い

トランクルーム投資に似ているものとして、コンテナ投資が挙げられます。それぞれの違いについて見てみましょう。

コンテナ投資とは

コンテナ投資とは、屋外に大型〜中型のコンテナを設置し、コンテナ単位で貸し出して収益を得る方法です。トランクルーム投資と比べて、より広い場所を安価な料金で貸し出しできることが、オーナーにとって大きなメリットです。

トランクルーム投資とコンテナ投資の違いとは

トランクルーム投資とコンテナ投資には、費用面でどんな違いがあるのか見てみましょう。

初期費用を抑えられるのはトランクルーム投資

投資を始めるに当たり、初期費用を抑えられるのはトランクルーム投資でしょう。ビルの一部フロアのみを利用するビルトインのトランクルームの場合、フロアをパーテーションで仕切ることになりますが、コンテナ投資は大型〜中型のコンテナを購入する必要があります。よって、初期費用はコンテナ投資のほうがかかることが多いでしょう。

ランニングコストを抑えられるのはコンテナ投資

ランニングコストを抑えやすいのはコンテナ投資と言えます。コンテナ投資は最初にコンテナさえ設置してしまえば、運営中にかかる主なコストは地代だけです。一方、トランクルームは都市部に設置することが多いため、比較的家賃が高くなるでしょう。

トランクルーム投資は、不動産投資のなかでも初期費用を抑えて始めることができるといったメリットがありますが、一方で集客が難しいといったデメリットもあります。土地を所有されている場合は、トランクルーム投資のメリット・デメリットやコンテナ投資との違いを理解したうえで、その土地に合った投資方法を検討してみてはいかがでしょうか。

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