コインランドリーへの投資が注目される理由やメリット・デメリットを紹介

コインランドリーといえば、学生や単身者など、一部の人だけが利用しているというイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。最近はカフェを併設したおしゃれなコインランドリーも増えており、さまざまな人がコインランドリーを使用しています。そんなコインランドリーへの投資が注目されています。今回は、コインランドリー投資が注目される背景やメリット、デメリットなどについて解説します。

コインランドリー投資の概要、注目される背景

コインランドリー投資とはどのようなものなのでしょうか。注目される背景とともに見てみましょう。

コインランドリー投資とは

コインランドリー投資とは、所有している土地にコインランドリー用の施設を建てたり、マンションの1階などの空きスペースを利用してコインランドリーを設置したりして、利用料金から利益を得る投資のことです。

狭い土地でも始められるという点から注目を集めていますが、ほかにも理由があります。

なぜコインランドリー投資が注目されるのか

一つめの理由は、さまざまな人がコインランドリーを利用していることです。独立行政法人中小企業基盤整備機構が2017年に行なった「市場調査データ」によると、コインランドリーの利用状況として「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は、60代男性が一番多く、二番目に30代女性、三番目に40代女性と続いています。コインランドリーは学生や単身者が利用するイメージがあるかもしれませんが、最近では年令や性別を問わず多くの人に利用されていることが分かります。

二つめの理由は、建物によっては洗濯物を干す際に制限があることです。たとえば、タワーマンションの場合、規約により洗濯物をベランダに干すことが禁止されていることがあります。このように洗濯物を干すことが禁止されている建物が増えれば、コインランドリーが利用される機会が増えることになります。

三つめの理由は、政府の「働き方改革」における「副業や兼業の促進」です。「狭い土地でも始められる」「手間があまりかからない」といった観点から、副業や兼業としてコインランドリー投資を考える人もいるでしょう。

ほかにも、訪日外国人の長期滞在者が増えれば、コインランドリーの利用も増えるでしょう。このような現象も、コインランドリー投資が注目される理由として考えられます。

コインランドリー投資にかかる費用や収益をあげるポイント

コインランドリー投資が注目される背景が分かったところで、コインランドリー投資にはどのような費用がかかり、収益をあげるためにはどのようなことをすべきなのか、見てみましょう。

コインランドリーの初期費用

コインランドリー投資を行なう場合、以下のような初期費用が必要です。

土地や駐車場

まずは、コインランドリー用の機器を設置するための土地が必要です。店舗の前に駐車場を数台設置する場合は、少なくとも20~30坪程度の広さはあったほうがよいでしょう。

各種設備

コインランドリーを始めるには、洗濯機や洗濯乾燥機(大型乾燥機、2段式乾燥機)、もしくは全自動洗濯乾燥機といった設備をそろえる必要があります。また、コインランドリーにお金を投入するための両替機や防犯カメラなども欠かせません。ほかには、看板、内装工事といった費用も発生します。

もちろん、コインランドリーを始めるエリアや土地・建物の広さなどによって上記初期費用は大きく変わります。

コインランドリーのランニングコスト

コインランドリー投資にかかるランニングコストには、以下のようなものがあります。

人件費

コインランドリーは無人で営業することが可能なため、常駐する従業員を雇わずに運営することもできます。

ただし、清掃やメンテナンスをする必要があるので、オーナーが対応することが難しいようであれば、アルバイトを雇うということになり、人件費が生じます。

土地代や家賃

設備や土地、店舗を購入するのにローンを利用したのであれば月々のローンの返済額、建物を借りたのであれば家賃を支払う必要があります。

水道光熱費

水道光熱費は、利用者が多くなればなるほど高くなりますので注意しましょう。

コインランドリー投資で収益をあげるためのポイント

コインランドリー投資で収益をあげるには、以下のようなことを行なう必要があります。

清潔で明るい空間にする

コインランドリーは、単価があまり高くないため、リピーターの獲得が欠かせません。リピーターを獲得するためには、清潔で明るい空間づくりを心がけ、「また来たい」と思ってもらうことが必要です。特に、利用が多い30代・40代の女性リピーターを獲得するには、このような空間づくりが有効と言えるでしょう。

大型の洗濯・乾燥機器を設置しメンテナンスをする

大型の洗濯・乾燥機器を設置すると、「大量の洗濯物が洗える」というアピールになるほか、単価のアップが見込まれます。また、大型の機器を設置するだけでなく、メンテナンスをすることも重要です。なぜなら、機器が故障した場合、顧客が利用できなくなるため、機会損失につながるからです。

コインランドリー投資のメリット・デメリット

コインランドリー投資の費用や収益をあげるポイントを見てきましたが、コインランドリー投資を始める際にはメリット・デメリットについても理解しておいた方がよいでしょう。コインランドリー投資のメリットやデメリットは、以下のようなものがあります。

メリット

まず、コインランドリーのメリットとしては以下の三つが挙げられます。

リース契約で初期費用をおさえられる

コインランドリーでは、各種洗濯・乾燥機器をそろえる必要があります。

洗濯・乾燥機器をそろえる場合、購入するだけでなく、リース契約を活用することもできます。リース契約の場合は、初期費用をおさえることができます。ただし、この場合は毎月のリース料が発生するため、どちらがお得かは慎重に判断したがよいでしょう。

15坪程度の狭い土地でも始められる

コインランドリーは洗濯・乾燥機器のほかに洗濯物をたたむための作業台が置ければよいので、駐車場がなければ15坪程度の狭い土地で始めることもできます。一方、アパートやマンションを建てるといった、ほかの土地活用では100坪以上面積が必要なケースも珍しくありません。

また、これから土地を取得する場合は、立地は良いものの面積が小さい土地であれば、コインランドリー投資を検討するのもよいでしょう。

税制の活用で70%償却できる

コインランドリー投資で設備投資にかけた費用は、「中小企業投資促進税制」の適用を受けることにより、投資金額の約70%が即時償却可能となります。

つまり、仮に1,500万円かけて設備投資し、割合を70%とした場合、その年に1,050万円(1,500万円×70%)の経費として計上することができるのです。翌年以降の軽減効果は損なわれますが、当年度に大きな利益が見込まれている場合、節税対策として大きな効果を得ることができます。

ただし、この中小企業投資促進税制は2019年現在、2021年3月末で終了する予定ですので注意しましょう。

デメリット

次に、コインランドリーのデメリットとしては以下のようなものが挙げられます。

盗難が発生するおそれがある

コインランドリーは基本的に無人の経営となるため、洗濯物の盗難などが起こることがあります。

あらかじめ注意書きや利用規約を設けることで、盗難が起こったときの管理責任まで問われるリスクを軽減することはできますが、あまりに盗難が多い場合は利用者の足が遠のいてしまうことにもなるでしょう。

防犯カメラをしっかり見える位置に設置するなど、可能な限り盗難の発生しない安全な店舗にすることが大切です。

清掃に手間がかかる

コインランドリーは基本的に毎日清掃することが大切です。各種設備の掃除に専用の洗剤を使って清掃したり、店舗の内外の掃除をしたりとなかなか手間がかかります。

コストをかけて人を雇うか、自分で清掃するか、検討する必要があるでしょう。

まとめ

コインランドリー投資を行なう場合は、どのような費用がかかり、どういった管理をしていく必要があるのかを把握し、安定的な収益につながるよう工夫することが大切です。

メリット・デメリットを認識したうえで、コインランドリーへの投資を検討してみてはいかがでしょうか。

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