海外投資とは? 知っておくべき種類とメリット・デメリット

投資を検討している人のなかには、国内にとどまらず海外への投資に興味を持つ人もいるでしょう。海外投資をする場合、どのような商品に投資することができるのでしょうか。今回は、海外投資の種類やメリット・デメリットについて解説します。

海外投資の種類とは?

まずは、海外投資にはどのようなものがあるのでしょうか。例えば、日本の銀行あるいは海外の銀行に口座を開設して外国通貨で預金をする「外貨預金」があります。また、海外で発行される「外国債」も発行者、発行場所、通貨が海外であれば海外投資と呼ばれます。ほかにも、海外投資にはさまざまなものがありますが、代表的な商品を簡単に紹介します。

  • 投資信託:海外のファンド(投資信託を扱っている運用会社)が運用する投資です。自分の資金の運用を海外ファンドに任せることになります。
  • 株式:外国企業の株式を保有し、売買益や配当益といった収益を得るという投資です。
  • 不動産:海外の不動産を所有し、その不動産から賃料収入、もしくは売却収入を得るという投資です。
  • ETF:Exchange Traded Fund(上場投資信託)のことで、リアルタイムで売買できる投資信託のことを指します。海外のETFは、 ニューヨーク証券取引所などで売買できる投資信託が該当します。
  • 外貨MMF:MMFとは「Money Market Fund」のことで、外貨で運用される投資信託のことを指します。例えば、米ドルやユーロなどの外貨で、海外の国債や社債などを運用する投資信託があります。

海外投資のメリット

海外投資にはさまざまな種類があることが分かったところで、海外投資にはどのようなメリットがあるのか見てみましょう。

利回りが高い

日本の投資商品と比較すると、海外の投資商品は高利回りのものが多くあります。現在の日本は金融機関が日本銀行に預けている預金金利をマイナスにする「マイナス金利政策」を導入している関係で、国債の金利が引き下げられ、連動してほかの投資商品も低利回りになっているものがあります。

一方、アメリカをはじめとしてほかの先進国の商品の利回りは日本より高くなっており、新興国はさらに高い利回りの商品があります。この「利回りが高い」という理由で海外投資をしている人もいるでしょう。

税率が低い

投資の種類にもよりますが、例えば日本では株式投資で得た収益に対して約20%の税金がかかります。一方、海外の場合には投資で得た収益に対して税金がかからない国もあり、課税されるとしても日本より税率が低い国があります。

税金が安ければ収益も増え、その収益を再投資に回すことも可能です。そうなれば、元本だけでなく利息部分にも毎年利息が付与され収益が増える効果の「複利効果」が大きくなり、さらに投資で収益を上げやすくなります。

分散投資がしやすい

海外投資はさまざまな商品を選択できるため、分散投資がしやすくなります。分散投資とは、1つの商品に投資するのではなく、いろいろな投資先に分散することで、大暴落などに備えてリスクを分散できる投資方法です。一般的な分散投資は、国内の株式・債券・不動産など、国内の投資商品に複数投資することを指しますが、海外のさまざまな商品に投資することでも分散投資が可能になります。

また、さまざまな商品に投資するだけでなく、さまざまな国に投資することで、さらにリスクを分散することができます。

海外投資のデメリット

海外投資にはメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。

為替リスクがある

海外投資をすると、通貨が異なるため為替リスクがあります。例えば、アメリカ株を購入するときには、日本円をドルに変換して購入します。そして、そのアメリカ株を売却したときに日本円を得る場合は、今度はドルを円に変換する必要があるのです。

仮に、ドルを円に変換する際に円高になっていれば、為替レートによる損失が発生します。急激な円高に巻き込まれてしまえば、投資によって得た収益以上の損失になるかもしれません。この「為替リスク」は海外投資の大きなデメリットといえます。

カントリーリスクがある

カントリーリスクとは、国の政治や経済情勢の変化などによって、投資の利益を損なってしまうリスクのことです。例えば、A国の株式に投資をした場合に、A国で内戦が起きたとします。そうなれば、A国の株式は暴落する恐れがあります。

もちろん、このようなことは日本でもあり得ることです。しかし、日本などの先進国では、クーデターや内戦が起きて、金融市場が大混乱するような国内事件は起こりにくいのが現状です。

一方、特に新興国では今も内戦中の国があり、デモやクーデターなどが起こることがあります。このように、政治や経済が不安定な国での投資は、大きく利益を上げるチャンスと同じくらい、大きく損失を受けるリスクがあります。このようなリスクが日本よりも高いという点は、海外投資のデメリットと言えるでしょう。

情報収集が難しい

例えば、国内で株式投資をする場合、以下のような情報を集めて投資します。

  • 業界の将来性
  • 企業の直近業績
  • 今後の事業の方向性
  • 経営者の実績
  • PER(株価を1株あたりの利益で割って求める「株価収益率」)やPBR(株価を1株あたりの純資産で割って求める「株価純資産倍率」)などのさまざまな指標
  • 国内での評価や立ち位置
  • 企業が提供するサービスの使いやすさや評判

どの情報を集めて投資するかは人によって異なりますが、投資する前に集めるべき情報はたくさんあります。国内投資の場合は、このような情報は比較的手に入れやすいと考えられます。一方で、海外の投資商品については海外でしか購入できないものが多いため、情報を集めるのは大変です。この情報収集のしづらさは、海外投資のデメリットと言えます。

手続きが面倒

海外投資する場合は、さまざまな手続きが必要です。日本とはルールも購入方法も異なるので、国内投資に慣れていない人にとっては、商品を取得するだけでも困難でしょう。

例えば、海外の投資商品を購入する場合には海外のIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)を経由して購入することがあります。IFAとやりとりする場合には、英語などの他言語を使用することになります。

このように、「手続きが面倒」という点は海外投資の大きなデメリットと言えるでしょう。

まとめ

海外投資を行う場合、さまざまな選択肢があります。国内投資よりも情報が手に入りにくく、手続きが面倒というデメリットもありますが、海外投資には利回りが高いなどのメリットがあるのも事実です。資金運用のひとつの可能性として海外投資を検討してみてはいかがでしょうか。

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