投資初心者が知っておきたい 株式投資の基本的な内容と注意点

さまざまなメディアで「株式投資」という言葉を目にすることがあります。株式投資がどのようなものか、何となく理解できていても、詳しい内容は知らないという人がいるのではないでしょうか。今回は、投資初心者の方に向けて、株式投資の仕組みや少額から始める方法、株式投資を行う際に気をつけるべきことについて解説します。

株式投資の仕組み

最初に、株式投資の仕組みについて見てみましょう。

証券会社に口座を開設して売買する

株式投資とは、証券会社に口座を開設して上場株式を売買することで、その売買差益を得たり、所有し続けて配当金や株主優待を得たりする投資方法です。

昔は証券会社の担当者に売買を注文する方法しかありませんでしたが、ネット証券が登場してからは、インターネットを利用して自分の好きなタイミングで株式の売買ができます。

利益は3種類ある

株式投資で得られる利益には、「売却益」「配当金」「株主優待」の3つがあります。

売却益は資産の売却により得られる利益、いわゆるキャピタルゲインのことです。例えば10万円で購入した株式を12万円で売却することで、差額の2万円を利益として得るといったものです。

一方、配当金と株主優待は資産を保有することにより得られる利益、いわゆるインカムゲインにあたります。配当金は会社が得た利益の一部を受け取ることができるものであり、株主優待は株主になってくれたお礼として、その会社の製品やサービスなどを受け取ることができるものです。年に1回もしくは2回実施されるのが一般的で、それぞれに設定された権利日の時点で株主であれば、受け取る権利が得られます。

配当金や株主優待は、すべての企業で実施しているということはありません。また、実施している企業でも毎年必ず得られるとは限りませんので、注意しましょう。

株式投資を少額から始める方法

株式投資には最低100株など、最低売買単位が設定されていることから、1回の取引価格が高くなりがちです。

例えば、1株3,000円の株の最低売買単位が100株であれば、最低でも30万円の資金が必要ということになり、投資初心者にとっては負担が重く感じられるでしょう。

そのため、株式投資では少額から始める方法が用意されています。具体的には、「ミニ株」「単元未満株」「るいとう」の3つの方法があります。

ミニ株

ミニ株とは、一部の証券会社が実施している制度で、通常の単元株投資の10分の1から購入できるというものです。

1株3,000円で最低売買単位が100株の銘柄の場合、30万円の資金が必要となりますが、ミニ株であれば10分の1の3万円から投資を始められます。

単元未満株

単元未満株は、一部の証券会社が実施している制度で、最低売買単位の単元株数に関係なく、1株から株式を購入できるというものです。先ほどの例であれば、1株3,000円から購入できます。

るいとう

るいとうとは「株式累積投資」のことで、毎月一定の金額を定めておいて、株式を買っていく方法です。一部の証券会社が実施している制度です。1銘柄につき1万円以上1,000円単位かつ月間100万円に満たない範囲で購入額を設定できます。

るいとうの場合、「ドル・コスト平均法」という手法を用いて株式を購入します。

ドル・コスト平均法とは、選んだ銘柄を毎月一定額の金額で継続して買っていく方法です。一定の金額で購入するため、株価が低いときは購入数量が増え、株価が高いときは購入数量が減ることになります。長期間継続することで、結果として購入した単価が平準化されます。つまり、株価の高いところでまとめて買ってしまうことを避けることができるので、リスクの低減につながるのです。

少ない資金から始められることはもちろん、「ドル・コスト平均法」によりリスクを低減できる点も株式投資初心者には安心です。

初心者が株式投資で気をつけるべきこと

次に、投資初心者が株式投資を始める際に気をつけておくべきことについて確認しておきましょう。

初心者が簡単に利益を得られるという投資ではない

株式投資は、多くの「機関投資家」と呼ばれるプロが存在する市場であり、初心者がいくら一生懸命勉強したとしても、簡単に利益が継続的に得られる投資ではありません。

投資初心者が、何かの拍子で大きな利益を得ることもありますが、それは多くの場合、単なる幸運であることがほとんどです。何度投資をしても同様に利益が得られると思い込み、多額の投資をして失敗すると、取り返しのつかない損失を被ることもあります。

少しずつ投資し、分散投資によってリスクを分散することが大事

投資初心者が株式投資を始めるのであれば、最初からまとまった金額を投資につぎ込むのではなく、少額で投資できる方法を利用して、株式における取引に少しずつ慣れていくことが大切です。

また、できれば一つの銘柄だけでなく、複数の銘柄に分散投資しリスクを分散することも検討しましょう。

損切りすることも必要

投資で失敗しないためには、「損切り」することを想定しておくことが重要です。

損切りとは、株価の下がってしまった株を、次に株価が上昇するまで保有するのではなく、損失額の小さなうちに株を売却して損失を確定させるというものです。逆に、「次に株価が上昇したら株式を売却する」と判断し、ずっと株価が上がらない状態で株式を保有することを「塩漬け」と呼びます。

損切りについて理解するには、「プロスペクト理論」という損失回避の心理を知っておくとよいでしょう。プロスペクト理論とは、「人間は利益を得る喜びよりも、損失による痛みを大きく感じる」という理論です。例えば、1万円を得る喜びと、1万円を失うショックを比べると、同じ1万円なのに、1万円を失うショックのほうが大きく感じてしまう人がいるでしょう。これがプロスペクト理論なのです。

株式投資にプロスペクト理論を当てはめてみると、「購入した銘柄の株価が上昇しているときは、早く売却して利益を確定したい(株式を長く保有して損失を出したくない)」「株価が下がった場合は売却せず、できるだけ損失を確定したくない(損切りしたくない)」と考えるということになるでしょう。

このように、人間の心理として、「利益は早く確定したくなり、損失はできるだけ確定したくないと考える」傾向があることを知っておくことが大切です。

特に損切りについては、株式の売却が遅れると大きな損害を生む可能性があるため、例えば「株価が3%以上下落したら損切りする」といった自分ルールを持っておくとよいでしょう。

まとめ

株式投資は、投資初心者でも始めやすい制度がしっかり作られており、少額から始めることもできます。投資を始めたいと考えているのであれば、まずは株式投資の仕組みを理解したうえで、株式投資に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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