外貨預金とは? 仕組みやメリット・デメリットをチェックしよう

定期預金や普通預金をしていてもあまり利息がつかない昨今、外貨預金に注目している人もいるのではないでしょうか。とはいえ、「外貨預金を始めてみたいけれど仕組みがよくわからない」と思っていたり、「元本割れしそうで怖い」といったイメージがあったりするかもしれません。そこで、今回は外貨預金の仕組みやメリット・デメリットについて解説します。

外貨預金とは

外貨預金とは、米ドルやユーロなど日本円以外の通貨、つまりは外貨で預金することを指します。外貨には、ほかにもイギリスのポンドやニュージーランドドル、スイスフランなどがあり、日本の多くの銀行で取り扱いがあります。

外貨預金は通貨ごとに金利が異なります。円普通預金の金利は多くの銀行では0.001%と非常に低いため、金利は円預金よりも外貨預金のほうが高くなっていることが多くあります。さらに、円に交換するタイミングによっては為替レートによる差益を得られる場合もあります。ただし、為替レートは常に変動しているので、差損が生じる場合があることを意識して、交換するタイミングに注意することが必要です。

外貨預金の仕組み

外貨預金を始めるにはまず日本円を外貨に交換する必要があります。外貨に交換する際には、その時点の為替レートが適用されます。外貨は各銀行から外貨預金口座に預け入れ、相場の変動や示された金利によって運用されます。外貨預金を引き出す際には、再度その時点の為替レートが適用され、日本円へと変更されます。

また、外貨預金は、円預金のように普通預金と定期預金があります。外貨普通預金は、預け入れたお金をいつでも引き出すことが可能で、金利は年◯%と決められていますが、満期がないため金利は変動します。また、金利は国ごとに異なります。

次に外貨定期預金は、満期があり、あらかじめ決められた期間預け入れするため、普通預金のように自由に出し入れができません。預け入れ期間は短いもので1ヶ月から、長いものでは数年と銀行によってさまざまです。

また、まとまったお金を一括で預けて運用するだけでなく、自分のペースでコツコツと積み立てていくタイプのものもあります。銀行によって取り扱い通貨が違いますので、気になる外貨がどこの銀行で取り扱いがあるのかを知っておくとよいでしょう。

外貨預金のメリット

では次に、外貨預金のメリットを見ていきましょう。外貨預金のメリットは大きく分けて次の3つがあります。

円預金より比較的金利が高い傾向にある

外貨預金の金利は、日本円よりも比較的高い傾向にあります。

もちろん、外貨の金利も日本と同じく、経済情勢や社会情勢などさまざまな要因によって変動しますので、一概に外貨預金の方が金利が高いとはいえません。しかし、日本の普通預金の金利が一般的に0.001%というかなり低いことを考えれば、円より外貨預金のほうが、金利が高くなる可能性が高いといえます。

為替差益で預けた円より多く受け取れる場合がある

外貨から日本円に両替して払い戻すときの為替レートが円安だった場合、為替差益によって受け取る金額が増える場合があります。

仮に1ドル100円のときに米ドル預金を始め、1万ドル預けたとすると、日本円では100円×1万ドル=100万円が必要です。その後、円安になり1ドル120円になった場合、日本円では120円×1万ドル=120万円となりますので20万円の差益が得られます。為替レートは日々変動しているため、預け入れたときより払い戻すタイミングが円安になっていれば、為替差益が得られるのです。

円以外の資産を持つことでリスク分散になる

もし今後、円の価値が下がる「円安」になった場合、ほとんどの資源を輸入に頼っている日本では物価が上昇し、今1万円で買えるものが数年後には1万円では買えなくなる可能性があります。このような状況に陥ると、保有している資産が実質的に目減りしたのと同じことになります。

また、日本の経済成長率は低迷しており、今後も大きく伸びる可能性は低いと言えるのではないでしょうか。そのため、経済成長率が高く、安定している外国の通貨を持つことができれば、リスク分散になると考えられるのです。

外貨預金のデメリット・注意点

外貨預金のメリットを見てきましたが、デメリットも存在します。ここでは4つのデメリットと注意点についてご説明します。

ペイオフの対象外である

日本の円預金には、預金を保護する「ペイオフ」という制度があります。万一、銀行が破綻しても、預金保険機構が預金者の預金を保護し、元本1,000万円までとその利息は預金者に払い戻されます。

しかし、外貨預金はこのペイオフの対象外ですので、銀行が万一破綻しても預金が払い戻されることはありません。リスクを分散するためにも、一つの銀行に多額の外貨を預けることは避けたほうがよいでしょう。

為替差損で損をすることもある

為替レートは日々変動しているため、預け入れたタイミングより円高になると差損が発生します。仮に1ドル100円のときに外貨預金を始め、その後円高で1ドル90円になった場合、1ドルあたり10円の損をしたことになります。もし1万ドル(日本円で100円×1万ドル=100万円)を預けていたとすると、100万円-(90円×1万ドル)=10万円の損が発生してしまうのです。

このように、外貨を売却するタイミングによっては大きく損をしてしまう可能性がありますので、マーケットニュースなどで為替レートをチェックしておくようにしましょう。

為替手数料がかかる

日本円を外貨に替えるときにも、外貨から日本円に戻すときにも為替手数料がかかります。為替手数料は、日本円だけで預金をしている人にはなじみがないかもしれませんが、海外旅行をするときに旅行先の国の通貨に両替した経験がある方ならご存知ではないでしょうか。為替手数料は通貨によって、また銀行によっても異なります。各銀行の為替手数料を調べておきましょう。

利息と為替差益に税金がかかる

外貨預金は、利息と為替差益に税金がかかります。利息には、円預金と同様に源泉分離課税20.315%(所得税及び復興特別所得税15.315%、住民税5%)が課せられます。利息を受け取るときに源泉徴収されるため、確定申告は不要です。

また、為替差益が出た場合は雑所得となり、その年の給与などと合算して所得税・住民税がかかり、総合課税の対象となるため確定申告が必要です。ただし、年収2,000万円以下の給与所得者で、給与所得及び退職所得以外の所得が為替差益を含めて年間20万円以下の場合は確定申告が不要です。さらに、為替差損が出てしまった場合は、ほかに雑所得があれば確定申告によって相殺することが可能です。

まとめ

外貨預金は日本円の預金より比較的金利が高い傾向にあり、円安になれば差益が得られるというメリットがあります。一方で、外国の経済情勢や通貨の値動きによってはリスクがあることを把握しておかなければなりません。為替レートや外国の政治経済の動向に関心を持ちながら、資産形成のための選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

関連記事