長期投資とは? メリット・デメリットや向いている投資の種類をご紹介

投資と一口に言っても、短期で売り買いを繰り返しながら利益を上げていくものもあれば、長期的な成長を予測しながら運用して、将来の資産形成を目的としていくものもあります。投資を行う場合は、それぞれにどのような特徴があるのかを確認し、自分に合った投資方法を知ることが大切です。

今回は長期投資の概要やメリット・デメリット、長期投資に向いている投資の種類について解説します。

長期投資とは

まずは長期投資とはどのようなものかを確認しておきましょう。

将来の利益を見込んで長期間で行う投資方法

長期投資とは「将来の利益を見込んで長期間で行う投資方法」です。

どのくらいの期間からを長期とするかは、明確ではありませんが、1年以上同じ金融商品を保有し続けるのであれば長期間といえるでしょう。

例えば、株式を購入して1年以上保有し、価格が上がったところで売却する、といった場合は長期間で運用したということになります。

短期投資と長期投資の違い

ただし、長期投資は、必ずしも「価格が上がったから売却する」ものとは限りません。

短期投資の場合、キャピタルゲイン(資産を売買することで得られる利益)を目的としていることが基本であるため、価格が上昇したら早い段階で売却します。

一方、長期投資の場合、売買益を狙うのはもちろんですが、インカムゲイン(資産を保有し続けることで得られる利益)を目的としていることも多く、急な値上がりがあってもすぐに売却しないことがあります。これは、長期で株価を見ていくため、急な値上がり後、いったん落ち着き、また数カ月後に大きく上昇するといったことが見込める場合もあるからです。

逆に、大きく価格が下がることが見込まれるのであれば、長期投資であっても早めに売却の判断をすることが大切です。

長期投資のメリット・デメリット

次に、長期投資のメリット・デメリットを見ていきましょう。

長期投資のメリット

長期投資のメリットは、以下のとおりです。

短期投資よりリスクコントロールしやすい

長期投資は、短期投資よりリスクコントロールしやすいのが一般的です。

これは、金融商品の価格は短期的に見れば大きなお金を持つ投資家が大量に購入したり、売却したりするだけで価格が動いてしまうものの、長期的に見れば、その商品の本来の価値に基づいて価格が動いていく可能性が高いからです。

つまり、急に株価が変動しても、それに左右されずに長期的な視野で資金を運用することを基本としていれば、本来の銘柄の価値に見合った株価で運用できるともいえるでしょう。

売買手数料や税金のコストを下げられる

売買手数料や税金のコストを下げられるという点も、長期投資のメリットです。

短期売買では、取引の度に売買手数料が発生してしまい、利益を確定した場合(売却した場合)には税金が発生します。

一方、長期投資の場合は取引の回数が少ないため売買手数料が少なく、いくら含み利益が出ていたとしても利益を確定しない限りは税金を支払う必要はありません。

精神面への負担が少ない

長期投資は精神面への負担が少ないというメリットもあります。

長期投資では、投資対象の価値を判断し、1年以上といった長期での利益を見込んで金融商品を購入するため、購入後、毎日の値動きを詳細に追う必要はありません。

一方、短期投資では、場合によっては1日の間に何回も取引する必要があるなど、常に値動きをチェックしなければならず、精神的負担は非常に大きなものになってしまいます。

長期投資のデメリット

一方、長期投資には以下のようなデメリットがあります。

利益がすぐに得られない

最初に挙げられるのが、利益がすぐに得られないという点です。

たとえば、株式の場合、企業の成長を見込んで長期投資を行うことになります。短期間で急激に株価が上昇するということはめったにないため、利益を得るのは数年先になる場合が多いのです。

予測が難しい

長期投資では、投資対象商品の価値を判断して投資を行いますが、実際のところ予測はかなり難しいでしょう。

仮に現段階で、好調に推移することが予測できていても、世界情勢の変化や天災により状況が変化してしまうこともあります。

塩漬けになる可能性がある

長期投資の場合は損失が出てもすぐに損失を確定しないことが多く、「すぐに上がるはず」と思っていても、その後どんどん損失が膨らみ、金融商品を売るに売れない「塩漬け」になってしまう可能性があります。

もちろん、長期投資でも損失が出た場合には早めに損失を確定するといったスタンスを取ることもあります。特に投資初心者の方は、塩漬けになってしまわないよう、損失が出た場合は早めに損失を確定するようにしたほうがよいでしょう。

長期投資に向いている投資の種類

最後に、長期投資に向いている投資の種類をご紹介します。

株式投資

株式投資では、購入時の株価と売却時の株価の差額による利益に加え、権利確定日に銘柄を保有していることで、株価に対して一定割合の交付を受けられる配当金や、企業から賞品やギフトカードなどをもらえる株主優待があります。

短期投資の場合、すぐに株価が上昇するケースは多くないため、売却益を狙うのは難しいでしょう。また、配当金や株主優待を貰うには権利確定日に株式を保有している必要があります。短期投資で株価の売買を繰り返す場合、権利確定日に株式を保有できないということもあります。

一方、長期投資であれば売却益に加えて、配当金や株主優待を受け取れるため、長く保有していればいるほどプラスになりやすい商品です。

投資信託

投資信託も、株式投資と同様、購入時の価格と売却時の価格との差額による利益のほか、一定期間保有していると「分配金」を受け取ることができます。

分配金は株式投資における配当金に近いものといえますが、投資信託の場合は毎年分配金を受け取れるものもあるなど、配当金よりその割合が大きい銘柄も多くあります。

不動産投資

不動産投資では、不動産投資ローンを組んで不動産を購入し、入居者を集めることで家賃収入を得ることができます。

株式投資や投資信託のように売却益を狙った投資をすることもできますが、不動産の売却は時間も手間もかかるのに加え、税金も高く、売買益だけを狙って投資することは初心者には向いていないでしょう。

また、不動産投資の場合、購入する不動産を担保に融資を受けられることから、手持ちの資金に対するリターンを高めることができるのもポイントです。

まとめ

短期で売買して利益を得る短期投資に比べて、長期にわたって配当金や分配金といった利益を見込む長期投資は初心者に向いているといえるでしょう。ただし、長期投資は将来の予測が難しいといったデメリットもあります。このような点を理解したうえで、長期投資を検討してみてはいかがでしょうか。

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